不安障害とは
日常生活では誰でも不安や心配になることがあります。不安障害はこの不安により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状として現れ、日常生活にも支障がでる場合があります。
不安や緊張が数カ月間持続するのが特徴です。
不安障害に分類される病気
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恐怖症性不安障害
- 広場恐怖
- 社会恐怖(社会不安障害)
- 対人恐怖症(注:文化結合症候群)
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強迫性障害
- 確認行為
- 不潔恐怖
- 儀式的行動
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他の不安障害
- 過敏性腸症候群
- 全般性不安障害
- 混合性不安抑うつ障害
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重度ストレス反応および適応障害
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 急性ストレス障害
- 適応障害
主な症状
不安障害の方は、さまざまな場面で、通常よりも強い緊張や不安を感じます。
緊張や不安を感じる場面は千差万別、その方によって異なります。
- 心臓の鼓動が早まる
- 手や足、声などが震える
- 表情が硬直する
- 頭の中が真っ白になる
- 顔が紅潮する
- 上手く言葉が出てこなくなる
- 呼吸が速くなる
- 胸がつかえる
- 汗をかく
- 吐き気がする
- 喉が渇く
- 腹部不快感
- めまいがする
- トイレが近くなる
- 何度も同じ事を確認してしまう
- 他人が感じないことも不潔に感じてしまう
- 過去の出来事が心理的トラウマになっている
その他多彩な症状があり、その方によって異なります。
治療について
薬物療法
薬物療法で期待される働き
- 不安感・緊張感・恐怖感を解消と減少
- 予期不安の解消と減少
- 緊張する場面を回避してしまう行動の減少
- 自律神経系の症状を解消と減少
治療の作用も比較的早く現れます。
認知・行動療法
緊張場面での不安のコントロール方法の学習。
予期不安を解消したり、減らす。
緊張する場面を回避する行動を減らす。
※認知・行動療法は適さない場合もあります。